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清古尊(せいこ・たける)さん「手形をください」その真意は。通称"清古尊手形"

 人が集まるというのが面白くてしょうがないです—。そう話すのは手形の収集を行っている清古尊さん。手形は人と人を繋げる役割があるのだという。(石田)

清古尊さんプロフィール

著作者・手形収集家

芸術作品の制作をする団体「チョキサウルス協会」の創設者のひとりとして、作家による創作活動のサポートを行う。2016年より、絵巻物を制作開始。ハガキくらいの紙に絵を描き、それを横に繋げて伸ばし続けている。2023年より、有名人の手形を収集。2024年には、はしもとみお、中本忠子、スミマサノリらへのインタビューをまとめた『活動遺産 いろいろな人のいろいろな話!!』を出版。

著書

* 『でんしゃのなかで』西古書籍(共著)

* 『顔の本』西古書籍(監修)

* 『活動遺産』デザインエッグ(編者)

人の縁は1番大切なこと

手形は人の縁で集まっているそうですが、人の縁にはどんな物がありますか?

清古「人の縁。全部ですよ。家族、親戚、職場や学校の人、地域の人、友達、知り合い、全部が縁です。」

人の縁を大切にすることはどうよいのでしょうか。

清古「よく自分からチャンスを掴めと聞きますよね。だけど、チャンスとかってなかなか一人待っていても来ません。ではどうチャンスを掴むのか。知り合い伝いに見つけるんです。ただ待つよりも、ただがむしゃらに探すよりも、縁を辿っていった方が確実です。」

尾道との出会いが結びつく

どうして手形を収集しようと考えたのですか?

清古「元来僕は人が集まるというのが好きなんです。〇〇全員集合みたいな。そんな物をいつか作りたいと思っていました。そんな考えから有名人12人のインタビュー集を制作したりしました。

ある日、広島県の尾道市に旅行に行ったんですよ。そこに、『足形みち』という有名人の足形が展示されているのを見ました。その時ガーン!という衝撃が通ったのを覚えています。

その足形を見たことがきっかけで手形を収集するようになりました。」

手形をください

足形ではなく手形なんですね。

清古「だって、足形くださいって言われたらどう思いますか?流石に抵抗があるくないですか笑?そういうところを配慮して手形にしました。」

手形はどういう風にもらうのですか?

清古「僕はよく講演会へ足を運ぶのですが、その時に講師の方へ手形をいただいたりします。僕は講演会には2種類あると考えていて、講義が終わったあとに講師が観客と自由に触れ合える講演会を"講師開放型"、もう片方は、講義が終わった後に講師が控え室にすぐ入ってしまう"講師収納型"と呼んでいます。"講師収納型"だと手形がもらえないので、会場の作りをあらかじめ知っておき、"講師開放型"であるかを見極めて講演会へ参加しています。」

手形は人と人を繋げる

手形をもらったことによって良かったことって何かありますか?

清古「沢山ありますよ。まずは自分の事を覚えてもらえることです。手形をもらう際に一回会っただけの人でも、「手形の清古です。」と言えば思い出してもらえます。

また、手形を収集するという独特な活動をする人は目につきやすいということです。そのおかげで話しかけてくれる人もいます。

あとは、手形伝いでメディア出演が決まったこととかですね。

手形は人とチャンスを結びつける効果があると思います。」

手形のこれから

手形はこれからどう展開していくおつもりですか?

清古「まず100人を目指したいと思います。100人達成したら、何処かで展示会を開いたり、本に纏めることを考えています。

また、大きな夢すぎますが、手形をもらうのが有名人にサインの代わりになればいいなと思います。芸能人のファンの人は、ファングッズとしてサインを部屋とかに飾るかもしれませんが、手形を飾った方がより身近に感じるのではないでしょうか。まあ、手形が一般的になってしまったら「清古尊手形」が平凡になってしまうかもしれませんがね笑。」

「自画像は写真よりもその人を写す」そんな言葉もありますが、清古さんは手形もその人を写すのだといいます。優しい人、威厳のある人、面白い人。。人柄を写すそんな"手形"。手形の収集はこれからも続いていきます。

今日のインタビュー

清古尊さん(=手形収集家)

写真提供者:
チョキサウルス協会